2025.07.12
周年記念は企業にとって大切な節目。せっかくの機会を有意義なものにするには、目的に合った企画が欠かせません。顧客への感謝や社員のモチベーション向上、ブランドの再認知など、目的ごとにふさわしい内容を選ぶことが成功のカギとなります。
本記事では、企画担当者が参考にできる20のアイデアと実際の事例、さらに成功に導くためのポイントをまとめてご紹介します。
周年記念イベントを企画する際には、その目的を明確にすることが重要です。目的をしっかりと定めることで、イベントの内容や形式がより具体的になり、参加者にとっても意義深いものとなります。
ここでは、まずは周年記念イベントを企画する目的について解説します。
顧客や一般向けに周年記念イベントを開催することは、ブランド価値を高め、ファンとの関係を強化する有効な手段です。長年の支持に対する感謝を伝えるだけでなく、新規顧客との接点を創出し、企業の認知拡大にもつながります。
主な目的は、既存顧客との関係を深め、ブランドへの愛着を強化することです。特別感のあるイベントを通じて感謝の気持ちを伝えることで、顧客のロイヤリティを高められます。
さらに、新商品やサービスの発表を組み合わせれば、話題性を生み、購買意欲を喚起することも可能です。
具体的な施策としては、ユーザー限定イベントの開催が有効です。招待制の体験型企画や試用イベントなど、選ばれた顧客だけが参加できる場を設けることで、特別感を演出できます。
また、割引や特典を組み合わせた周年キャンペーンも集客に効果的です。
周年記念イベントは顧客だけでなく、社員に対しても大きな意義を持ちます。企業の成長を支えてきた社員に感謝を伝えることで、エンゲージメントやモチベーションの向上が期待でき、組織全体の活性化にもつながります。
代表的な企画としては、記念パーティの開催があります。食事や余興を楽しみながら交流を深める場を提供でき、表彰式や特別ゲストの登壇を組み合わせれば、社員の貢献を称える機会にもなります。
社員旅行も効果的です。非日常の体験を通じてリフレッシュしながら、チームワークを強化できます。旅行先でのアクティビティや自由時間の共有が、社員間の信頼関係を築くきっかけになります。
さらに、企業の歴史や価値観をテーマにした謎解きイベントや、写真・アイデアコンテストなどの社内参加型企画も有効です。楽しみながら自社への理解を深められ、創造力や連携力を引き出す効果が期待されます。
周年記念イベントは、企業にとって特別な意味を持つ重要な機会です。この節目を祝うためには、創造的で魅力的な企画が必要です。
ここでは、顧客向けと社員向けのそれぞれに分けて、20のアイデアを紹介します。
周年記念イベントは、企業が顧客や一般の方々に感謝の気持ちを伝える絶好の機会です。ここでは、顧客向けに実施する際のアイデアを紹介します。
周年記念の企画として、特定の顧客やファンを対象とした限定イベントは、顧客との関係性を強化する有効な手段です。参加者に特別感を提供し、ブランドへの愛着を深めてもらうことができます。
具体的には、製品の先行体験、限定ワークショップ、トークセッションなどを通じて、参加者に有意義な体験を提供します。企業の代表者や開発担当者との対話を組み込めば、顧客から直接フィードバックを得る機会となり、今後の製品改善やサービス向上に活用できます。
また、イベントの様子をSNSでシェアしてもらうことで、参加者の満足度を可視化しながら、認知拡大や新規顧客の関心を引く効果も期待できます。
周年記念イベントは、新商品や新サービスの発表に最適なタイミングです。企業の進化や成長を象徴する内容を披露することで、顧客の関心を引き、ブランドイメージの刷新にもつながります。
発表の場としては、顧客やメディアを招いたイベントが効果的です。製品のデモンストレーションや開発者によるプレゼンを行えば、商品の魅力を直接伝えられます。加えて、オンライン配信を併用すれば、参加できない顧客層にも広く情報を届けることが可能です。
また、発表に合わせて先行予約特典やノベルティの配布など、キャンペーンを実施することで購買意欲を高められます。こうした施策を組み合わせることで、新商品への注目度と初速の販売力を同時に高めることができます。
新たな製品やサービスの発表は、企業の成長を明確に伝える手段であると同時に、顧客との接点を深める重要な機会でもあります。戦略的な演出と効果的な訴求が成功の鍵を握ります。
周年記念キャンペーンは、顧客への感謝を伝えると同時に、ブランドの認知拡大や購買促進を狙える有効な施策です。割引や特典を設けることで、顧客の反応を喚起し、再購入や新規獲得につなげることができます。
例えば、ある飲料メーカーでは、限定デザインの周年パッケージを発売し、購入者に抽選で豪華賞品が当たるキャンペーンを実施。結果として売上が前年比30%増加し、SNS上でも話題となりました。
さらに、顧客参加型の企画を加えることで、キャンペーンの盛り上がりを一層高めることが可能です。顧客の体験や思い出を投稿してもらうコンテスト形式であれば、ユーザー同士の交流も生まれ、ブランドへの愛着を深められます。
成功させるには、ターゲットのニーズを見極めた上で、魅力的な企画と的確な情報発信が欠かせません。SNS、メール、Webサイトなど複数のチャネルを活用し、効果的に認知を広げましょう。
周年記念TVCMは、企業の歴史や想いを広く伝える強力なプロモーション手段です。テレビというマスメディアを通じて、多くの視聴者にブランドの存在や価値観を印象づけることができます。
特に、企業の歩みや未来のビジョンを描いたストーリー性のあるCMは、視聴者の共感を呼び、記憶にも残りやすくなります。例えば、ある企業が20周年を機に放送したCMでは、創業当時の映像や社員の声を交えながら企業の成長を振り返り、最後に感謝のメッセージを添えることで、顧客・社員双方へのメッセージ性を高めました。
また、記念TVCMは放送後にSNSやYouTubeで展開することで、より広範な層への認知拡大やブランド再認識にもつながります。オンラインでの拡散性を意識した設計にすれば、広告としての効果だけでなく、ブランドの物語を伝えるコンテンツとして長く活用できます。
周年記念サイトの公開は、企業の歴史や成長を振り返る絶好の機会です。この特別なサイトでは、創業から現在までの歩みを紹介するだけでなく、顧客や社員への感謝の気持ちを伝えるコンテンツを盛り込むことが重要です。例えば、過去のキャンペーンやイベントの写真、顧客の声、社員のインタビューなどを掲載することで、訪問者に企業の魅力を再認識してもらうことができます。
また、周年記念サイトはインタラクティブな要素を取り入れることで、訪問者の参加を促すことも可能です。例えば、記念イベントの情報や特別キャンペーンの告知を行うだけでなく、ユーザーが自分の思い出や体験を投稿できるコーナーを設けることで、コミュニティの形成を促進します。さらに、SNSとの連携を強化し、サイトの情報を広めることで、より多くの人々に企業の周年を祝ってもらうことができます。
周年記念サイトは、単なる情報発信の場ではなく、企業と顧客、社員との絆を深めるための重要なツールです。しっかりとしたコンテンツとデザインを考慮し、訪問者にとって魅力的な体験を提供することが成功のカギとなります。
周年記念イベントでは、記念ノベルティの制作・配布がブランド浸透や顧客満足の向上に効果的です。企業のロゴや周年メッセージを施したオリジナルアイテムは、感謝の気持ちを伝えると同時に、記憶に残る贈り物となります。
例えば、ロゴ入りのエコバッグやマグカップ、文房具など、日常で使える実用品は繰り返し目に触れることでブランド認知を高めます。さらに、数量限定や周年限定デザインのノベルティにすることで、希少性を演出し、受け取る側の満足度やイベントへの参加意欲を引き上げることも可能です。
配布方法にも工夫が必要です。会場での手渡しだけでなく、SNSキャンペーンの景品や購入特典として展開すれば、オンライン・オフライン両面での接点を拡大できます。また、ノベルティに企業理念やメッセージを込めれば、ブランドへの理解や共感を深めるきっかけにもなります。
周年記念イベントで有名人や専門家を招くことは、来場者の関心を集め、イベントの話題性と価値を高める効果的な手法です。特に、企業のブランドイメージや理念に合致した人物を起用することで、信頼感やメッセージ性が強化されます。
例えば、業界の第一人者や影響力のあるインフルエンサーをゲストに迎え、トークショーやパネルディスカッションを開催すれば、参加者にとって特別感のある体験となります。また、サイン会や記念撮影など、双方向の交流がある企画を取り入れることで、参加満足度をさらに高めることができます。
ゲストがSNSなどでイベント内容を発信すれば、情報が拡散し、認知度や集客力の向上にもつながります。一方で、起用する人物の選定は慎重に行う必要があります。たとえば、環境保全に取り組む企業であれば、同様の活動を行う著名人を招くことで、企業の姿勢をより明確に打ち出せます。
周年記念イベントにおいて、過去に人気を博した商品を再販することは、顧客の関心を引きつける効果的な手段です。特に、ユーザー投票形式を取り入れることで、顧客の参加意識を高め、ブランドとのつながりを強化することができます。このアプローチは、顧客が自ら選んだ商品を再販することで、特別感を演出し、より多くの人々に興味を持ってもらうことが可能です。
具体的には、SNSやメールマガジンを通じて、過去の人気商品をリストアップし、顧客に投票を呼びかけます。投票結果に基づいて、最も支持を集めた商品を再販することで、顧客の期待に応えることができます。また、再販商品には特別なパッケージや限定デザインを施すことで、記念感をさらに高めることができるでしょう。
このような企画は、顧客の声を反映させるだけでなく、ブランドの歴史やストーリーを再確認する機会にもなります。周年記念を機に、顧客との絆を深めるための一つの方法として、人気商品の再販を検討してみてはいかがでしょうか。
周年記念を機にリブランディングを行うことは、企業の変革や新たなステージを象徴する効果的な施策です。特にロゴやデザインの刷新は、ブランドイメージを再構築し、顧客に新鮮な印象を与えるきっかけになります。
市場環境や企業の成長に伴い、従来のデザインが時代に合わなくなることもあります。そうした場合、周年記念という節目で新ロゴや新ビジュアルを打ち出すことで、企業の方向性やビジョンの変化を明確に伝えることができます。
また、刷新されたデザインをWebサイト、商品パッケージ、広告などに一貫して反映させることで、ブランドの統一感と認知度を高めることが可能です。
さらに、リブランディングに顧客の声を取り入れることで、エンゲージメントも強化できます。SNSなどで複数の案を提示し、投票で決定する形式にすれば、参加意識が生まれ、ブランドへの愛着も深まります。
周年記念イベントで他社とコラボ商品を展開することは、話題性を高め、顧客層の拡大を図る有効な施策です。特に異業種とのコラボは、双方のブランド価値を掛け合わせることで、新しい魅力を創出できます。
例えば、飲食店がアパレルブランドと提携し、限定デザインのTシャツやエコバッグを販売すれば、それぞれのファン層に対して新鮮な体験を提供できます。このような企画は、記念性と実用性を兼ね備えており、購入意欲も高まりやすくなります。
さらに、コラボ商品は販売だけでなく、ポップアップストアやSNSキャンペーンと組み合わせることで、ブランド認知の相乗効果を生み出せます。共同イベントを通じて実店舗とデジタルの両方で顧客接点を拡大できる点も魅力です。
他社の強みや世界観を取り入れることで、自社のブランドイメージに新たな側面を加えることも可能です。周年記念の特別なタイミングを活かしたコラボ企画は、顧客の記憶に残りやすく、印象的なプロモーションとなります。
周年記念イベントは、顧客だけでなく社員にとっても重要な機会です。社員のモチベーションを高め、企業文化を再確認するためのイベントは、企業の成長に寄与します。
ここでは、社員向けの周年記念イベントのアイデアを紹介します。
周年記念における記念パーティの開催は、企業の節目を祝う代表的な企画の一つです。
社員や関係者との関係を深め、企業の歩みや成長を共有する場として多くの企業で採用されています。パーティの形式は、立食形式のカジュアルな集まりからフォーマルなディナーまで、社風やブランドに合わせて柔軟に構成できます。
内容としては、創業者やOB、取引先など特別ゲストを招き、過去の功績や企業の歴史を振り返るスピーチや映像上映を行うことで、参加者の記憶に残る場を演出できます。さらに、ゲームやクイズなどのアクティビティを取り入れれば、部署間の垣根を越えたコミュニケーションも活性化されます。
企業の成長を象徴するスライドや映像コンテンツを活用すれば、これまでの実績を共有しながら、今後のビジョンへの理解と共感も促進できます。
周年記念の節目に社員旅行を実施することは、社員への感謝を形にし、組織の結束力を高める効果的な施策です。企業の成長を支えてきた社員に対し、非日常の体験を通じて報いることで、モチベーションの向上や社内コミュニケーションの活性化が期待できます。
旅行では、観光やレクリエーションなどのアクティビティを通じてリフレッシュできるほか、部署や役職を超えた交流の場にもなります。リラックスした環境では、普段の業務では生まれにくいアイデアや意見が交わされやすくなり、社内の風通しをよくする効果もあります。
企画段階では、行き先やプランに社員の意見を取り入れることがポイントです。希望を反映することで参加意欲が高まり、一体感も強まります。また、旅行中に経営陣から感謝のメッセージを伝えたり、表彰を行うことで、社員一人ひとりの貢献を正当に評価する機会にもなります。
自社に関する情報をテーマにした謎解きイベントは、周年記念にふさわしい参加型企画のひとつです。社員同士の連携を促しながら、企業の歴史や理念を再認識できる内容にすることで、チームワークの強化と企業理解の促進を同時に実現できます。
例えば、社内の複数拠点にヒントを配置し、チームで協力しながら謎を解いていくスタイルにすれば、自然な形で部門を越えたコミュニケーションが生まれます。謎の内容に自社の沿革や製品に関する情報を盛り込むことで、社員が自社の歩みを楽しみながら学ぶ機会となります。
イベントの締めくくりに表彰式を設ければ、達成感を共有でき、全体の満足度やモチベーションの向上にもつながります。
社内参加型コンテストは、社員の創造力や主体性を引き出し、組織全体の一体感を高める周年記念企画として有効です。社員が自らのアイデアやスキルを活かして挑戦できるため、モチベーションの向上と企業文化の浸透に寄与します。
例えば、業務改善案を競うアイデアコンテストや、デザイン、写真、動画などのクリエイティブ分野でのコンペを開催することで、多様な才能を活かす機会が生まれます。入賞者に表彰や賞品を贈ることで、成果を正当に評価し、他の社員にも刺激を与えることができます。
また、チーム単位での参加形式にすれば、部署間の連携が生まれ、普段関わりの少ない社員同士のコミュニケーションも促進されます。これは、職場内の協力関係の構築や、企業全体の士気向上にもつながります。
社内参加型コンテストは、単なるイベントではなく、社員が主体的に関わりながら企業への理解と愛着を深める機会となります。楽しみながら一体感を育む施策として、周年記念にふさわしい企画です。
社員の功績をたたえる表彰式は、周年記念イベントの中でも、企業文化の強化や社員の士気向上に直結する重要な企画です。勤続年数や業績など、日々の努力を正式に評価することで、本人のモチベーションだけでなく、他の社員への良い刺激にもなります。
表彰内容は「最優秀社員賞」「チームワーク賞」など複数の部門を設けることで、さまざまな貢献に光を当てることができます。受賞者にはトロフィーや記念品を贈呈し、式典としての特別感を演出することも効果的です。
また、受賞者からのスピーチや感謝の言葉を通じて、企業の価値観や理念を再確認する場にもなります。社員同士の相互理解や共感が生まれ、社内の一体感が高まるきっかけにもなるでしょう。
社員の努力を見える形で称えることは、企業としての姿勢を明確に伝える行為でもあります。表彰式は、企業の未来への成長を支える土台を築く意味でも、周年記念にふさわしい施策のひとつです。
ブランドの歩みを振り返るアーカイブ展示は、周年記念イベントにおいて来場者との結びつきを深める有効な手段です。創業当時の製品、広告、社内写真、受賞歴などを通じて、企業がどのように成長してきたかを視覚的に伝えることができます。
特に、初期の製品やキャンペーン資料は、企業の原点や当時の想いを知る手がかりとなり、多くの来場者に新鮮な驚きと共感を与えます。展示にはタッチパネルやQRコードを活用し、動画や音声による解説、社員インタビュー、顧客の思い出投稿など、体験型のコンテンツを盛り込むことで、より没入感のある空間を演出することも可能です。
また、この展示は社員にとっても特別な意味を持ちます。過去の取り組みを改めて知ることで、自社への理解と誇りが深まり、今後の業務へのモチベーションにもつながります。ベテラン社員にとっては、自らが築いてきた成果を目にする機会となり、若手にとっては企業の価値観を学ぶ教材ともなるでしょう。
周年記念の節目に、経営陣から社員や顧客へ向けた特別メッセージを発信することは、企業の方向性や感謝の気持ちを共有するうえで大きな意味を持ちます。これまでの歩みを振り返るとともに、今後のビジョンや挑戦への意気込みを伝えることで、組織全体の一体感を醸成できます。
メッセージの形式は動画、スピーチ、書面など柔軟に対応可能で、発信者の想いをダイレクトに届けられる点が魅力です。社員にとっては自身の貢献が認められているという実感につながり、顧客にとっては企業への信頼感や共感を深める機会になります。
周年記念イベントを彩る施策として、テーマソングの制作は特に印象的な取り組みです。
企業の理念やメッセージを音楽に乗せて届けることで、参加者の心に強く残ります。楽曲には、感謝や未来への希望など周年ならではの想いを込めると効果的です。
社員や顧客の声を取り入れて制作すれば、より親しみのある楽曲となり、組織全体の一体感も高まります。完成した楽曲はイベント当日の演出はもちろん、動画やSNSでの発信にも活用でき、周年の認知拡大にも貢献します。
記念ムービーは、周年の節目に企業の歴史や成長を映像で伝える有効な手段です。創業当初の写真や映像、社員や顧客のインタビュー、経営陣からのメッセージを組み合わせることで、企業の歩みや理念を視覚的に伝えられます。
感謝の気持ちや今後の展望を盛り込めば、関係者の共感を呼び、ブランドへの理解と愛着を深めるきっかけになります。ムービーはイベント当日の上映に加え、SNSやウェブサイトで公開することで広く発信でき、認知度や企業イメージの向上にもつながります。
周年記念の節目に、社史や企業文化をまとめた書籍を出版することは、企業の歩みを体系的に残す有意義な取り組みです。創業の背景や理念、重要な出来事を一冊にまとめることで、企業のアイデンティティを明確に伝えることができます。
内容には、年表や出来事に加え、社員の体験談や現場エピソードを盛り込むと、読み手に親近感を与えられます。社員には自社への誇りを、顧客や取引先には企業姿勢への理解を促す効果が期待できます。
また、書籍は記念品として配布することで感謝の意を伝えるとともに、イベントの記憶を形に残すツールとしても活用可能です。企業の歩みを世代を超えて継承する手段として、書籍の出版は周年記念にふさわしい施策といえるでしょう。
周年記念イベントを成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。重要なポイントを押さえて、周年記念イベントの企画を成功させましょう。
続いて、周年記念イベントの企画を成功させるためのポイントを紹介します。
周年記念イベントを成功させるには、まず目的を明確にすることが重要です。目的が曖昧なままでは企画がぶれ、伝えたいメッセージも伝わりません。
例えば、「顧客への感謝」が目的であれば、感謝の言葉を伝える場や記念キャンペーンなど、顧客との接点を重視した企画が必要です。一方、「社員の士気向上」が目的であれば、表彰式や交流型イベントなど、社内の一体感を高める施策が適しています。
目的を定めることで、対象となる参加者(顧客・社員・取引先など)を明確にでき、内容や演出も最適化しやすくなります。また、目的に沿ったKPI(参加率、満足度、SNSでの反応など)を設定すれば、イベントの成果を客観的に評価でき、次回への改善にもつながります。
周年記念イベントの成功には、対象とする参加者を明確に定めることが欠かせません。顧客、社員、地域住民など、誰に向けて開催するのかをはっきりさせることで、企画の内容や訴求方法が明確になり、成果につながりやすくなります。
例えば、顧客を対象とする場合は、年齢層や購買履歴などをもとにセグメントを設定し、関心を引くキャンペーンやコンテンツを設計できます。社員向けの場合は、若手社員には体験型アクティビティ、管理職には講演や表彰など、職種や立場に応じた企画が効果的です。
ターゲットを絞ることで、告知や集客も効率化されます。訴求すべき層に的確なメッセージを届けることで、参加意欲を高めることができます。誰に届けたいイベントなのかを明確にすることが、成果の出る周年イベントの鍵となります。
周年記念イベントの成功には、社員の主体的な関与が不可欠です。企画段階から社員を巻き込むことで、当事者意識が生まれ、イベントへの愛着と責任感が高まります。
まず、アイデアを社員から募ることで、多様な視点を取り入れた企画を実現できます。これは、参加意欲を引き出すうえでも有効です。
また、準備段階では社員のスキルを活かす工夫が求められます。例えば、デザインに強い社員にロゴやポスターを任せる、動画編集が得意な社員に記念ムービーを依頼するなど、専門性を活かすことでコスト削減にもつながります。
当日は、司会進行や案内役などの役割を任せることで、社員同士の協力関係が生まれ、チームワークの強化にもつながります。周年記念イベントは、社員が企業の歩みと未来に向き合う貴重な機会でもあり、巻き込み方次第でその価値が大きく変わります。
周年記念イベントの成果を最大化するには、終了後の効果検証が不可欠です。まず、アンケートやインタビューを通じて参加者の声を集め、満足度や印象に残った点、改善が必要な点を明確にします。
あわせて、参加者数、売上、SNSでの反響といった数値データを分析し、事前に設定した目標とのギャップを確認します。これにより、施策ごとの効果や問題点を客観的に把握できます。
検証結果は社内で共有し、成功事例や課題をチーム全体で共有することで、社員の学びや次回への意欲につなげることが重要です。効果検証は、単なる振り返りではなく、次回の企画精度を高めるための実践的なステップです。
周年記念イベントは、企業の歴史や成長を祝う重要な機会です。ここでは、顧客向けと社員向けの具体的な事例を紹介し、それぞれの成功のポイントを探ります。
「チャンバラ合戦」は、スポンジ製の刀で相手の腕につけたカラーボール(命)を落とし合うチーム対抗型アクティビティです。安全に楽しめるため、年齢や性別を問わず参加しやすく、企業イベントや地域イベントで広く採用されています。
陣羽織や甲冑を着用することで、非日常感と一体感を演出でき、イベントの盛り上がりも向上します。作戦会議「軍議」では、チームで戦略を練る時間が設けられ、自然と役割分担や協力が生まれます。これにより、参加者間のコミュニケーションが活発になり、チームビルディングにも効果的です。
こもれび森のイバライドでは、2021年から準備を重ね、開園20周年を記念して同イベントを実施。50名以上が参加し、所長が甲冑姿で登場する演出により会場は一気に戦国ムードに。参加者は3チームに分かれ、「無限復活戦」や「大将戦」などの特別ルールを用いて、戦略性のある対戦を楽しみました。
終了後のアンケートでは、満足度が高く、次回開催への期待も寄せられました。チャンバラ合戦は、エンターテインメント性と学びを兼ね備えた、顧客参加型イベントの好例です。
社員向けの周年記念イベントには、主体的に楽しめるコンテンツの導入が効果的です。中でも「謎解き脱出ゲーム」は、参加者が協力して課題を解決することで、自然にチームワークを深められる優れたアクティビティです。
このゲームは、企業理念や社史、創業年にちなんだ要素をストーリーに取り入れることができ、周年イベントにふさわしい内容へとカスタマイズ可能です。例えば「ミッションスクランブル」は、大きな紙を囲んで全員で謎に挑む形式で、対話が自然と生まれ、部門を超えた交流を促進します。
また、チーム対抗形式にすることで、競争意識を高めつつ、上位チームに景品を用意することで参加意欲も向上します。
所要時間は30〜60分で調整でき、イベント全体のスケジュールにも柔軟に対応可能です。実際に、J-POWERグループの新入社員研修では本ゲームが導入され、対面形式への切り替えにより、参加者同士の距離が縮まり、業務への姿勢を見直すきっかけにもなりました。
謎解き脱出ゲームは、単なる娯楽にとどまらず、社員同士の関係を強化し、企業文化への理解を深める実践的な施策といえます。周年記念イベントに、楽しさと成長の両面を取り入れたい企業に最適です。
縁達磨では、ブランド戦略やマーケティング戦略立案などの上流工程から獲得施策の下流工程を自社で一気通貫で支援することで、足元の販売効率を上げながら、未来の競争力をタマける統合型マーケティング支援が強みです。
事業領域を特化させ、専門性を高めることが主流となっていますが、事業環境がますます複雑化する中で「商売繁盛の縁を引き起こす」という使命を遂行するためには、上流工程から下流工程までを全方位でご支援し、全体最適をしていく必要があると考えているため、このような体制を敷いています。
周年記念イベントは、企業のこれまでの歩みを振り返り、顧客や社員と信頼関係を深める貴重な機会です。目的とターゲットを明確にし、感謝やビジョンを伝えるコンテンツを工夫すれば、ブランド価値の向上にもつながります。
社員を巻き込んだ一体感ある運営や、効果検証による次回への改善も成功のカギです。この節目を単なるお祝いに終わらせず、未来に向けた強い推進力とするための戦略的なイベントに仕上げましょう。
縁達磨では、大阪に拠点を置く食品関連の上場企業の15周年記念イベントを企画・実施しました。100名近くの社員とブレインストーミングを重ね、周年イヤーの1年間で規模の異なる15のアクションを実施する、社員を巻き込んだ企画です。この取り組みにより、社員の方々から非常に高いエンゲージメントを得ることができたと、非常にご好評いただきました。
少しでも縁達磨へ興味を持って頂けましたら、ぜひ気軽にご相談ください!
縁達磨でご支援できないと判断した場合でも、喜んで信頼できるパートナーをご紹介します。
商売繁盛の縁を引き起こせるよう、一緒懸命がんばります。
ご縁に感謝。
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